よく生活保護制度の中で、「最低生活費」と言う単語を聞くと
思います。

実際、ケースワークの現場でも、よく使う言葉なんですが、
本当の意味を理解している人って意外と少ないのではないでしょうか?
このページでは、最低生活費の本当に意味について説明します。

最低生活費とは最低生活費ではない

最低生活費と聞くと、皆さんは、どのようなイメージを持つでしょうか?

私が、初めて「最低生活費」と言う言葉を聞いたときは、
1日3食なんとかご飯を食べられる程度の食費=最低生活費
と、それこそ文字通り、生きていくうえで必要な
本当に最低限度の生活費のことを指す言葉だと思っていました。

しかし、実際に生活保護制度で使われる「最低生活費」とは
健康で文化的な最低限度の生活費=最低生活費
のことを指します。

この「健康で文化的な」と言う言葉がポイントで、
イメージする最低生活とは全然違います。

実際には、
一般家庭の生活費=最低生活費
と考えた方が、実態に即していると思います。

場合によっては、最低生活費が、一般家庭よりも
裕福な場合もあります。

最低生活費とは生活保護の基準

最低生活費とは生活保護の基準です。

貯金がなく、世帯の収入が最低生活費以下であれば、
生活保護の条件を満たし、生活保護を受給することができます。

また、最低生活費は毎月支給される生活保護費を
算出するのにも使われます。

計算式は
「最低生活費-収入(世帯全体)=生活保護費」
です。

上記計算で算出された生活保護費が福祉事務所によって
異なりますが、大体月初めの支給日に支給される
生活保護費となります。

最低生活費はいくら?

では実際、最低生活費はいくらになるのか?

残念ながら、ネットでいくら検索しても
正確な金額を算出することはできません。

なぜなら最低生活費は世帯の状況によって全く異なるからです。

最低生活費は生活保護費の下記6種類の
扶助の合計です。
生活扶助
住宅扶助
教育扶助
介護扶助
医療扶助
生業扶助
※生活保護費の扶助には、他にも葬祭扶助出産扶助
ありますが、最低生活費を算出するときには使いません。

上記扶助は
・住んでいる地域
・世帯の人数
・世帯構成
等によって、金額がガラリと変わります。

そのため、「あなたの世帯の最低生活費は○○○円です。」
正確な金額を知りたいのであれば、福祉事務所に行って
算出してもらうしかありません。

概算であれば、目安としては、1人世帯だと約10万円。
それから1人増えるごとに約5万円プラスされていきます。

最低生活費以下で暮らしている可能性もある

例えば、6人家族(夫婦+子ども4人)の場合、最低生活費は
月額約35万円にもなります。

月々35万円も、もらえる仕事って、なかなかないですよね。

世帯員が増えれば増えるほど、最低生活費は増えます。
そのため、正社員として働いていても生活保護の条件を
満たす場合もあります。

このように子だくさんの家庭の場合は、よほど良い企業の良い役職に
就いていない限り、実は最低生活費以下で暮らしてる可能性も
十分にあります。

まとめ

最低生活費について理解していただけたでしょうか?

上記のとおり最低生活費=貧しい・ぎりぎりの生活とは限りません。
場合によっては、私達一般の家庭の収入よりも高い場合もあります。

「最低生活費」と言う言葉そのもののイメージとは全く違うものなので
気をつけましょう。