扶養義務調査や住宅を借りる場合等、
どうしても言う必要がある場合以外は、
生活保護を受給していることを
誰にも言わないように気をつけましょう。
「そんなの当たり前でしょう?」と
思うかもしれませんが、どういうわけか
生活保護を受給していることを誰かに話したり、
自慢したりする人が意外と多くいます。
言っても何もメリットはありません。
むしろデメリットがあります。
なぜ、こんな事を言うかと言いますと、
以前私が担当していたケースで、こんな人がいたからです。
その方は大学卒業後、就職するも
仕事のキツさに耐えられず退職。
その後、失業手当を受給して、食いつなぐも
再就職は叶わず、生活に困り、うつ病であると
偽って生活保護を申請しました。
なぜうつ病が嘘だと判明したかと言いますと、病状調査の結果
うつ病ではないと診断されたからです。
申請内容に虚偽があったものの、各種調査の結果、
収入・貯金等もなく、生活保護の条件は満たしていたので、
生活保護は開始されました。
その方は、母子世帯だったため、生活扶助に加えて
母子加算・児童養育加算も付き、
児童手当と児童扶養手当も含めると、
1ヶ月にもらえる金額は、働いていた頃の給与と
同じか、それ以上の金額が毎月何もしなくても、
もらえるようになりました。
そうなると、今までキツイ思いをしていて働いていたことが
バカバカしくなると同時に、友達にも教えてあげようと
「生活保護は審査が簡単で、しかもこんなにもお金がもらえるから、
みんなも今すぐ仕事を辞めて、生活保護を申請した方が良いよ。」
と言った内容をメールで一斉送信したそうです。
すると・・・。友人達から非難轟々。
「サイテー。」
「人としてどうなの?」
「あんたとは絶交。」
等々、凄かったらしいです。
親しい友人達から、様々なキツイ言葉を言われた結果、
その方は本当にうつ病になってしまいました。
また、対人恐怖症にもなってしまい、ほとんど
家から出ることができなくなってしまいました。
生活保護を受給することは恥ではありませんが、
だからと言って、周りの人に吹聴して回るものでもありません。
生活保護に対して好意的ではない人もいるので、
当然、批判する人もいます。
今回の事例は、かなり稀なケースかもしれませんが、
作り話ではなく、実際にあった話です。
生活保護を受給していることは、極力誰にも
言わないように気をつけましょう。