負の連鎖について

よくニュース等で「負の連鎖」と言う言葉を
聞いたことがあると思います。

生活保護の場合、負の連鎖と言うと、生活保護世帯の
子どもや孫が自立せず、生活保護世帯になっていくことです。

この負の連鎖を断ち切ることがケースワーカーの
大きな課題の一つになっています。

負の連鎖は既に起こっている

負の連鎖は既に起こっています。
私がケースワーカーをしている時には、
親子3世代、親戚全員生活保護受給者なんて
ザラにありました。

そうなんです!!
未来の話ではなく、既に起こっている問題なんです。

負の連鎖の何が問題なのか

一般世帯の場合、子どもを妊娠・出産するとなると
通院・出産に掛かる費用はもちろん、その後の生活費や教育費が
掛かるため、生活が苦しくなります。

しかし、生活保護世帯の場合は、
逆に子どもを産めば産むほど支給金額が
ドンドン増えて生活が豊かになるんです。

なぜなら、子どもを妊娠・出産すると世帯の人数が増えるので、
生活扶助教育扶助生業扶助などの支給額が増えるからです。

さらに妊婦加算産婦加算母子加算児童養育加算等の
各種加算も支給されるようになります。

大体子どもが1人増えると6万円も支給金額が増えます。
つまり2人産むと12万円、3人産むと18万円、4人産むと26万円も
月々の支給金額が増えます。

もちろん医療費も、出産費用も全額
生活保護費から出ます。

そのため、生活保護世帯は子どもを、たくさん産む方が
合理的と言うことになります。
実際4~5人くらい子どもがいる世帯が多いです。

この子供たちも全員生活保護世帯となり、さらに孫たちも・・・
と負の連鎖が続くと爆発的に生活保護受給世帯が増えて
国の財政を圧迫します。

すると年金支給額を下げられたり、税金を増額されるなど
一般家庭にシワ寄せがきます。

だから負の連鎖が問題なんです!!

ちなみに生活保護世帯は、最低限度の生活が保障されているので
生活保護費の削減は最後の最後にしか実施されません。

負の連鎖は、なぜ起こるのか

負の連鎖が起こる最大の理由は、
生活保護の条件が非常に緩いからです。

生活保護の条件は「世帯の収入が最低生活費以下であること」
ただそれだけです。

昔は病気や怪我等、やむなく働けない理由があることが
生活保護受給の条件でした。

しかし、現在は生活保護の条件ではなくなり、
特に働けない理由がなくても生活保護を受給できるようになりました。

働く気がなくても、例えば求職活動報告書を提出する等、
働く気があるような素振りさえ見せていれば、生活保護は
受けられるんです!!

そして、子供がたくさんいれば、上記のとおり、
支給金額がドンドン増えて一般世帯よりも、良い暮らしを
することができます。

このような実態を見て育った子供たちが、
「生活保護から脱却したい!!」なんて
思うはずがありません。

むしろ「こんな簡単にお金が稼げるのに、何でみんなしないの?」
と言った発想になります。

だから負の連鎖が起こるんです!!

負の連鎖を止めるには

負の連鎖を断ち切るようにケースワーカーに
奮闘してもらう方法も一応あるにはあります。

しかし、ケースワーカーは、子どもの教育に直接関わることは
できませんし、やる気のない人を就労させることも
できません。

なので、そこに期待をするのは、難しいと思います。

では、どうするべきか!?
生活保護の条件を改正するしかありません!!

リーマンショック後は、有効求人倍率が1を割っていたので
就労できない責任が、社会情勢にもありました。

しかし、現在は有効求人倍率が1を越えています。

病状調査の結果、就労可能と判断されたのであれば、
生活保護を受給できないようにすれば、負の連鎖を
断ち切ることは容易にできると思うんですが・・・
なかなか改正されませんね。汗