全ての国民が生活保護を受給する資格を持っていますが、果たして大学生や専門学校等に通っている学生の一人暮らしでも生活保護を受給することはできるのでしょうか?
また、生活保護を受給できない場合は、なぜ生活保護を受給できないのでしょうか?学生だからでしょうか?それとも若いからでしょうか?気になるところだと思います。
そこで、このページでは学生の生活保護について詳しくご説明します。
学生は生活保護を受けられない
結論から言うと、残念ながら大学生や専門学校等に通っている学生は生活保護を受給することができません。
学生が生活保護を受給できない理由は若いからではありません。
若くても生活保護の条件を満たせば生活保護を受給することは可能です。
では、なぜ大学生や専門学校等に通っている学生は生活保護を受給できないのでしょうか?
その理由は生活保護では大学生や専門学校等に通うことは認められていないからです。
生活保護が受けられるのは高校生まで
生活保護が学業を認めているのは高校生までです。
その証拠に生活保護では、小学校・中学校までは教育扶助、高校までは生業扶助で学費等が支給されています。
しかし、大学や専門学校等については、生活保護費から一切学費は出ません。
大学や専門学校等に行きたいのであれば、自身で高校時代にアルバイト等をして貯金をするか奨学金制度を利用して行くしかありません。
その理由は、生活保護を受給していない一般世帯でも高校卒業後に就職して一人暮らしを始めている人が多数いるからです。
高校まで卒業すれば、一人暮らしでも生活保護を脱却できるだけの収入を十分稼ぐことができますし、何より一般世帯でも大学や専門学校等に行っていない人がいるのに、生活保護世帯が大学や専門学校等に行っていたら、色々とおかしくなります。
そのため、生活保護を受けられるのは高校生までとなります。
生活保護世帯の子が学生になる場合は世帯分離される
大学生や専門学校等に通う学生が生活保護を受けられないとしてたら、そもそも生活保護世帯の子どもが高校を卒業するとどうなるのでしょうか?
答えは世帯分離をさせられます。
世帯分離をされると、元々の生活保護世帯は今までどおり生活保護を受給することができますが、高校を卒業した子は生活保護世帯と同じ家に住んでいたとしても、生活保護の対象から外されてしまいます。
つまり、高校を卒業した子だけ生活保護が廃止されると言うことです。
そのため、生活保護世帯で育った子どもは高校卒業後に転居して、親元を離れて暮らす人が大半です。
学生でなければ未成年者でも生活保護は受給できる
勘違いして欲しくないのですが、大学生や専門学校等に通う学生は、一人暮らしでも生活保護世帯にいても生活保護を受給することはできませんが、学生でなければ未成年であっても、20代であっても生活保護を受給することは可能です。
生活保護に年齢制限はありません。
高校卒業後は病気や障害等がない限り生活保護を受給できないと勘違いしている方が多いですが、病気や障害等がなくても、ただただ最低生活費以下の収入しかないのであれば何歳であっても生活保護を受給することができます。
そのため、学生が生活に困窮してしまった場合、大学や専門学校等に通うことはできなくなりますが、大学や専門学校等を辞めることで生活保護を受給することは可能です。
若くても生活保護をできるのは良い面でもありますが、それが負の連鎖を招いている原因にもなっているため、何とも難しいところではあります。
まとめ
学生の生活保護について、ご説明をさせていただきました。
上記をまとめると
- 大学や専門学校等に通っている学生は生活保護を受給できない
- 生活保護では高校生までしか学費は支給されない
- 生活保護世帯出身でも高校卒業後は廃止又は世帯分離となる
- 大学や専門学校等を辞めることで未成年でも20代でも生活保護は受給できる
となります。
その他、生活保護に関する様々な疑問については、下記にまとめてありますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
https://seikathuhogomanabou.com/category/qa/
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