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生活保護でもペイペイ等の電子マネーを使える?ポイントは?

Q&A

昔は電子マネーと言えば交通系のICカードSuica(スイカ)、ICOCA(イコカ)、PASMO(パスモ)くらいで、用途のほとんどは電車に乗るためのものと言うイメージが強かったと思いますが、最近はペイペイをはじめ、楽天ペイ、LINEペイなど、様々な買い物で使えるようになりました。

そこで、疑問に思うのが生活保護受給者でもペイペイ等の電子マネーを使っても問題ないのか?だろうと思いますので、このページでは、生活保護受給者がペイペイ等の電子マネーを使う場合にもつあらゆる疑問や、使う場合の注意点について、詳しくご紹介したいと思います。

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生活保護でもペイペイ等の電子マネーは使える

結論から言いますと、生活保護受給者でもペイペイ等の電子マネーを使うことは可能です。

生活保護受給者がしてはいけないことは?罰則などはある?
生活保護の受給を開始すると、様々な制限や義務が発生します。 例えば ・所有してはいけないものがある ・収入申告書を提出しなければいけない ・ケースワーカーによる訪問調査数ヶ月に1回ある などなど、多数あります。 一度にすべてを説明することは...

電子マネーに対応している携帯電話を持っていれば利用することができます。

「えっ!?そもそも生活保護受給者ってスマホを持てるの?」と思う方もいると思いますので、ご説明しますが、生活保護受給者はスマホを持つことも購入することも可能です。

Q 生活保護者でもスマホを持てますか?
生活保護受給者は携帯電話はもちろん。 スマートフォン持つなんてもってのほか!! と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実は、その考え間違っています 生活保護受給者でもスマホを持っていい 生活保護受給中でもスマホはもちろん 携帯...

ちなみにパソコンを購入するのも大丈夫です。特に問題はありません。

Q 生活保護者でもパソコンやゲーミングPCを持てますか?
Q 生活保護者でもパソコンやゲーミングPCを持てますか? A 生活保護者でもパソコンやゲーミングPCを持てます。 生活保護受給中はパソコンやゲーミングPCを持ってはいけないのでは?と思っている人がいますが、生活保護受給者がパソコンやゲーミン...

生活保護受給者の所有が認められないものの代表例は所持するだけで多額の経費が掛かる自動車やバイク等です。

生活保護の自動車の取り扱いは?自動車は処分しなければいけない?
生活保護受給者が自動車を所有している場合の取扱いについて詳しく説明しています。

その他、生活用品で所有が認められていないものは、貴金属・骨董品・ピアノなど、日常生活にふさわしくないものや当該物品の普及率が当該地域の 70%に満たない物品は所有が認められません。

以前は炊飯器も普及率が低かったため所有が認められていませんでしたが、現在は認めらていますし、家具什器費の対象にも含まれています。

家具什器費
炊事用具、食器等の家具什器費は、原則として毎月支給される 生活保護費に含まれている生活扶助費で賄うべきものです。 しかし、生活保護の受給を開始したばかりの場合等は、一度に全ての 家具・家電を揃えることはできません。 このように最低生活に必要...

スマホも現在では、一般的に普及しているため、所有することが認められています。

そのため、電子マネーのアプリさえダウンロードすれば、いつでも電子マネー決済をすることが可能です。

ペイペイ等の電子マネーへの入金方法は?

ペイペイ等の電子マネーへの入金方法ですが、生活保護受給者の場合、現金もしくは銀行口座から直接引き落とされるデビットカードによる入金がメインとなると思います。

なお、クレジットカードによる入金も、もちろん可能です。

ただし、クレジットカードを持っていればの話です。

生活保護でもクレジットカードは持てる?使用上の注意や作るコツについて
生活保護の受給が開始すると、様々な制限が掛かります。 例えば自動車・バイクの所有・運転は認められていませんし、各種保険に加入することはできません。 しかし、生活保護でも認められていることなのに、ダメだと思われていることも多数あります。 例え...

生活保護制度上、クレジットカードを使ってキャッシング(借金)をすることはNGです。

生活保護受給中の借金の取扱いについて
生活が苦しい・・・生活保護を申請しようと思うんだけど 借金があっても生活保護は受けられるの? 生活保護受給中だけど、借金はできるの? このような疑問を持っている方は、多数いると 思います。 インターネットで調べてみると、あるサイトは 「借金...

しかし、クレジットカードを使って、毎月支給される生活保護費の範囲内でお買い物をすることに関してまでは、ケースワーカーも介入しません。

ケースワーカーとは?仕事内容は?
生活保護受給者には、必ずケースワーカー(CW)と言う担当の人がつきますが、このケースワーカーとは、そもそも何者なのか?どういう仕事をするのか?よくわからないと思います。 そこで、このページでは ケースワーカーはどうい人なのか? 仕事内容は?...

そのため、クレジットカードを作ったり、使ったりすることは、福祉事務所的には特に問題はありませんが、問題があるとしたら、クレジットカードを作れるのかどうか?です。

クレジットカードを発行する会社が生活保護受給中であることを知る術はありませんが、実際問題として、生活保護受給者に返済能力はないので、審査を突破するのは、なかなか難しいと思います。

また、生活保護受給者には既に自己破産をしたことがあったり、クレジットカードのブラックリストの載ってる方もいるため、そういう方はクレジットカードでの入金は諦めて、現金またはデビットカードを利用して電子マネーに入金するしかありません。

ポイントは収入申告する必要がある?

ペイペイ等の電子マネーで商品を購入すると、そのうちの数%がポイントや電子マネーとして返ってきます。

また、キャンペーン中の場合、商品購入代金の全額がポイントや電子マネーとして戻ってくることがあります。

これらのポイントや電子マネーは現金と同様にお買い物に使うことができるため、収入として申告するべきかどうか?についてですが、買い物によって付いてくるポイントや電子マネーについては収入申告する必要はありません。

商品等の購入によるポイントや電子マネーの付与は店舗や企業の割引やサービスの一環として見られるため、収入認定しなくていい、と生活保護手帳の別冊問答集にも明記されています。

そのため、いわゆるポイ活をして、ポイントや電子マネーを貯めることも問題ありません。

生活保護でもマイナンバーカードは作れる?マイナポイントはもらえる?
国の政策としてマイナンバーカードの普及活動が積極的に行われています。 そして、マイナンバーカードの普及に伴い、最大20,000円分のマイナポイントも支給されています。 そこで疑問になるのが、現在、生活保護受給中の方はマイナンバーカードを作る...

他人からの送金は収入申告が必要

お買い物をしてもらうポイントや電子マネーは収入認定しませんが、他人からポイントや電子マネーが送金された場合は収入申告が必要です。

親族や友達から仕送りやプレゼントとしてポイントや電子マネーを受け取った場合は、現金でもらう仕送り等と同じ取扱いとなるため、全額収入認定となります。

仕送りする際の注意点
生活保護の申請をした場合、親族に対して扶養義務調査が行われます。 絶対的扶養義務者と呼ばれる直系血族及び2親等以内の親族 (祖父、祖母、両親、兄弟姉妹、子、孫等)に対しては必ず援助ができるか どうかの調査が行われます。 ※相対的扶養義務者と...
毎月の支給金額が11万円の受給者が仕送りとして2万円電子マネーを受け取った場合
11万円(最低生活費)-2万円(仕送り)=9万円(実際の支給金額)

となり、本来であれば、毎月、最低生活費の11万円が支給されますが、仕送りのあった月は仕送り分が全額収入認定されて支給金額から減額されてしまいます。

生活保護の最低生活費とはいくら?最低生活費の計算方法は?
よく生活保護制度の中で、「最低生活費」と言う単語を聞くと思います。 それもそのはず、生活保護の条件が「世帯の収入が最低生活費以下であること」なので、最低生活費が非常に重要な指標となります。 しかし、ケースワークの現場でも、実際によく使う言葉...
Q 生活保護費の支給日はいつ?定例支給と追加支給の支給日を紹介
生活保護の受給が開始されると、生活保護費が支給されるようになります。 では、いつ生活保護費が支給日されるのか?気になりますよね。 実は、生活保護費の支給日は、生活保護費の支給方法や支給月、福祉事務所によって変わってきます。 そこで、このペー...

なお、他人からポイントや電子マネーをもらった場合でも、少額で割り勘等によるものであれば、収入申告する必要はありません。

例えば、ファミレスで食事をして、代表して支払った際に友人から現金ではなくペイペイ等の電子マネーで代金をもらった場合は、仕送りやプレゼントではないため、収入申告する必要はありません。

まとめ


生活保護受給者がペイペイ等の電子マネーを使うことができるのか?また使う際の注意点について、ご説明させていただきました。

生活保受給者の方で電子マネーを使う方を私自身は見かけたことがありませんが、便利ですし、ポイントとして返ってくるため、使える方は積極的に活用してみたら良いのではないかと思います。

なお、最近、給料も電子マネーで給付をするとか、しないとかの話はありますが、生活保護費を電子マネーで支給すると言うのは、まずあり得ません。

自治体DXとか、よく聞きますが、言葉だけが先行していて、自治体そのものの体制は全く追いついていません。

遠い先の未来では電子マネーでの支給もあるかもしれませんが、少なくとも数十年先までは現金での支給となると思いますので、電子マネー反対派の方もご安心ください。

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