生活保護受給者が植物人間になった場合の延命治療について

健康保険の場合、病院を受診したら医療費の3割を請求されます。
※子ども、後期高齢者の場合は負担割合が変わります。

しかし、生活保護受給者の場合、医療費の全額が、医療扶助から支給されます。
つまり無料で医療を受けることができます。

では、もし仮に生活保護受給者の人が、ある日突然植物人間になり、
延命治療が必要になった場合、その医療費はどうなるのでしょうか?

生活保護受給者が植物人間になった場合の延命治療も全額支給されます

延命治療に掛かる医療費全額は月額約1,000万円と言われています。
この金額全てが医療扶助から支給されます。

また、寝具代等、医療費ではない費用についても、毎月の支給日
入院基準の生活保護費が支給され、そこで賄えるため、実質負担額は
本当に0円です。

生活保護受給者ではない場合、健康保険に加入していて、
高額医療の申請をしたとしても、40万円から80万円もの
大金を毎月負担する必要があると言われています。

それくらい高額な延命治療であっても、生活保護受給者であれば
無料で受けることができます。

これが非常に問題なんです!!

延命治療は本当に必要か

私が実際に遭遇したケースについて説明します。

単身世帯で、30代から生活保護の受給を開始して
70代で脳梗塞を起こして植物人間になりました。

30代から生活保護を受給していたため、脳梗塞になるまでの間、
親族との関係も全くと言って良いほどありませんでした。

しかし、脳梗塞になり、植物人間になってしまったため、疎遠だった
と言うよりも会った事すらない、ただ血が繋がっているだけの
親族に連絡を取り、彼の症状について説明し、延命治療を続けるか
どうか聞きました。

すると親族からは「それじゃあ、とりあえず延命治療を続けて下さい。」
と言われました。

生活保護受給中の彼は、そもそも助かる見込みはなく、助かったとしても
70代と高齢のため、その後の人生が長いとは、とても言えません。

また、親族も延命治療を希望していますが、延命治療中にお見舞いに
来るわけでもありません。

もし多少なり負担があれば親族も延命治療を望まないであろう
ことは明白です。

しかし、親族はと言うと、実質負担が全くありませんし、
延命治療をやめさせる=その人を殺すことになるため、
とりあえず延命治療を続けます。

実質負担があったとしても「延命治療を希望します!!」と
言うのであれば、良いですが、負担がないから延命治療を
続けて欲しいと言うのは、おかしいと思います。

一般の人は延命治療を続けたいけれども、負担が大きくて
仕方なく延命治療を断念します。

何度も言いますが、延命治療には上記のとおり、月に1,000万円もの税金が使われます。
年間で言うと1億2,000万円です。

それだけの大金を生活保護受給者だからと言う理由だけで
つぎ込んで良いのかどうかは、甚だ疑問です。