Q 生活保護費でタバコを購入しても良い?
A 生活保護費でタバコを購入しても問題ありません。
生活保護受給中はタバコを買ったり、吸ったりしてはいけないのでは?
と思っている人がいますが、生活保護受給者が生活保護費でタバコを
買っても吸っても何も問題ありません。
生活保護の条件として、「タバコを買ったり、吸ったりしてはいけない」なんてものはありません。
生活保護を受給することで、受ける制限については
Q 生活保護受給者の制限は?に記載があるもののみです。
そのため、生活保護費でタバコを購入することも
タバコを吸うことも可能です。
2014年度に実施された健診結果によると生活保護を受けている男性では、
喫煙者が4割以上いることが厚生労働省の調査で分かったそうです。
実際に喫煙者は多い
この喫煙者数を見て多いと思うのか、少ないと思うのかは
それぞれだと思いますが、私は「あれ?それだけ!?」と
思いました。
私がケースワーカーをしていた時に、持っていたケースだと
少なくとも男性・女性ともに5割以上はタバコを吸っていたような
印象です。
また、タバコを吸う人達は少しではなく、
皆さんかなりのヘビースモーカーでした。
どれくらい吸うのかと言いますと訪問調査をしている20分~30分の間、
ずっとタバコを吸っているような状態でした。
なぜ喫煙者が多いのか
実際に生活保護受給者の方が「生活が苦しい。何とかならないか?」と
相談を受けたときに、月々の生活保護費の内訳を見せてもらうと
毎月の生活保護費のうち2万円~3万円はタバコ代に費やしていました。
そのため、単刀直入に
「タバコは健康にも良くないので、禁煙しなさいとまでは言いませんが、
少しタバコの量を減らしてみたらどうですか?」
と助言をすると「タバコは唯一の楽しみだから好きなだけ吸わせて欲しい。」
と言われました。
大体皆さんタバコだけが日々の生活を送る上での唯一の楽しみのようでした。
スポンサーリンク
生活保護受給中の喫煙に規制はかかるのか
健康・生活面における生活保護受給者の責務が増えました。の
ページにもあるように
平成26年1月1日から法改正により「健康の保持及び増進に努めること」
が生活保護受給者の責務として位置づけられました。
そのため担当ケースワーカーは
「禁煙しましょう」と指導はできます。
しかし、このような指導指示に従わないからと言って
生活保護の停止・廃止になるわけでもない(強制力がない)ので、
ケースワーカーがいくらやる気を出したところで、何もできません。
また厚労省は医療費を減らすため、今年度中に受給者の生活習慣病対策を
をまとめる方針とのことですが、生活保護受給者の唯一の楽しみであり、
受動喫煙の問題はあると言っても、パチンコや飲酒と比べると周りに
迷惑をかけるようなものでもありません。
そのため、タバコについて規制がかかるようなことは、
まずありえないんじゃないでしょうか?