Q 生活保護者でもパソコンやゲーミングPCを持てますか?
A 生活保護者でもパソコンやゲーミングPCを持てます。
生活保護受給中はパソコンやゲーミングPCを持ってはいけないのでは?と思っている人がいますが、生活保護受給者がパソコンやゲーミングPCを持っていても何も問題ありません。
生活保護の条件として、「パソコンやゲーミングPCを所有してはいけない」なんてものはありません。
生活保護を受給することで、様々な制限は確かにかかりますが、それは資産形成をしてはいけないとか、訪問調査を受けなければいけないとか、ケースワーカーの指示に従わなければいけないとかであって、その中にパソコンやゲーミングPCの所有・購入は含まれていません。
1つ前の記事Q 生活保護者でもスマホを持てますか?にもあるようにスマホの所有も特に問題ないので、パソコンやゲーミングPCも同様に問題ありません。
パソコン・ゲーミングPCの購入費は出ない
パソコンやゲーミングPCを購入することが可能と言っても、残念ながら生活保護費からパソコンやゲーミングPCを購入するための費用はでません。
パソコンやゲーミングPCを購入したいのであれば、生活保護者自身が毎月支給される生活保護費をコツコツと貯金して購入するしかありません。
生活保護制度の中に家具什器費と言って、家具・家電を購入するための費用もあるのはあるんですが、パソコンやゲーミングPCを購入するためには使えません。
家具什器費で使えるは、食器や炊飯器等、食事に直接的に関わるものにしか使うことができません。
また、パソコンやゲーミングPCはネットを活用してネットで情報収集をするのなど、就職活動に利用することも可能ですが、ハローワークのパソコンを利用すればできるため、生業扶助からの支給もありません。
パソコンやゲーミングPCは購入するべきか
個人的にはパソコンやゲーミングPCはお金に余裕があれば持っていた方が良いと思います。
ゲーミングPCまで必要か?と言われると、正直そこまでのスペックは必要ではないのかな?とは思いますが、生活保護受給者は、うつ病等の精神疾患があるなしに関わらず社会との接点がほとんどないケースが多々あります。
まともに人と話すのは訪問調査に来た担当ケースワーカーのみなんてケースもあります。
さすがに、ここまで社会との接点がないのは稀ですが、インターネットやゲームを通じて社会と関係を持たせることは非常に重要だと思います。
またパソコン操作ができるからと言って、すぐに就職に結びつくわけではもちろんありませんが、パソコンに慣れ親しんでいれば、それだけでも就職に結びつく可能性は上がります。
最近では仕事をする上でパソコン操作が必ずと言っていいほど求められます。
生活保護受給者の育った環境にも依ると思いますが、ニュース等で負の連鎖を断ち切らないといけないと言われているとおり、育った家庭が元々裕福ではないケースが多く家にパソコンがなかった家庭がほとんどです。
最近では学校の授業でもパソコン操作は習いますが、圧倒的に授業数は少ないですし、生活保護受給者だと不登校だった人も多いです。
そのため、若くてもパソコンに触ったこともない、使えないと言う人がけっこういます。
上記の理由により、パソコンやゲーミングPCを購入してインターネットを利用することやパソコンの操作に慣れることは生活保護受給者にとってプラスになると思うので余裕があれば、購入の検討もありだと私は思います。
パソコンやゲーミングPCを購入するうえでの注意点
パソコンやゲーミングPCを購入しても良いとは言え、注意点が1つあります。
それは、あまりにもハイスペックモデルを購入してしまうと、資産価値が認められるため、売却指導を受ける可能性があることです。
通常の10万円前後のパソコン・ゲーミングPCであれば、売却指導を受けることはありませんが、数十万円するような最新のパソコン、例えばアップルの最新モデル等はパソコンやゲーミングPCに詳しくない人でもパッ見で高価な物だとわかってしまうため、売却して生活費に充てるように指導を受ける可能性があります。
そのため、あまりハイスペックなパソコン・ゲーミングPCは買わないようにしましょう。
なお、パソコンやゲーミングPCの中身を改造してハイスペックにする分には外見からはわからないので大丈夫です。
まとめ
一昔前までは、パソコンやゲーミングPCの普及率は70%未満であったため、生活保護受給者は所有・購入することができませんでした。
現在はパソコンやゲーミングPCは一家に1台以上あるので、所有・購入することは可能です。
しかし、生活保護費からの扶助はないため、パソコンやゲーミングPCが欲しいのであれば毎月の生活保護費を貯めて購入するしかありません。
また、パソコンやゲーミングPCを購入する際には、あまりにも高価なパソコンやゲーミングPCは売却指導の対象になるため、そこそこのグレードのものを購入するよう気をつけましょう。