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生活保護家庭の子は大学行っちゃダメ問題について

Q&A

生活保護家庭の子は大学行っちゃダメ問題について
現在国会で議論されています。

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生活保護家庭の子は大学に行っちゃダメ?

生活保護家庭の子は大学行っちゃダメ問題と言うと
生活保護を家族が受けてたら、大学に行けないの!?と
勘違いするかもしれませんが、そんなことはありません。

もし本人が大学や専門学校にどうしても行きたい!!
と言う場合は、大学や専門学校にいけます。

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ただ、その場合、高校と違い、入学準備金等の支援がないため、
教育支援資金や奨学金等を利用する必要があります。
つまり、借金をする必要があります。

また進学する本人のみ世帯分離と言う形で生活保護から
外れるため、その世帯の生活保護費が約6万円程減額されてしまいます。

このような状況だと、生活保護家庭の子は大学に
行っちゃダメだと言っているようなものだと細野議員は
主張しているわけです。

実際、生活保護世帯の子は大学に行けていないの?

全世帯で73%の子どもが大学等に進学しているのに対して、
生活保護家庭の場合は、33%しか進学できていないそうです。

33%しか??
と思うのは私だけでしょうか?

確かに全世帯と比べると進学率は低いですが、それでも
33%も大学等に進学しているのであれば、十分生活保護家庭の
子どもでも大学等への進学への道は開かれていると個人的には思います。

生活保護家庭の子が進学すると生活できなくなる?

議論の中で
「世帯分離をすると親は一人分の生活保護費をもらえなくなりますから、
6万円ぐらい減るんですね。」
「親が食べられなくなるかもしれないといって諦めるている子どもは多いんです。」

とのことですが、大丈夫です。
心配いりません。
約6万円程減額されますが、それでも大人2人だと15万円~20万円の支給はあります。

それに生活保護制度は世帯ごとに最低限度の生活は保証されますから、
食べられなくなるなんて事はありえません。

大学等に進学すると生活保護から自立できる?

進学すると生活保護から自立できるエビデンス(根拠)として
横須賀のデータを引用しています。

それによると子どもが中卒の場合は、その世帯が自立できたのは41%に
過ぎないのに対し、定時制高校に子どもが進学した場合は57%、
全日制高校に入学した場合は77%もの世帯が自立できたそうです。

でも、これで言えるのは、高校に進学させるべきってことだけですよね?

大学等に進学した場合のデータがなければ、大学等への進学を認めるべきだとは
言えないと思います。

それに、より高いレベルに進学する程、自立できるのであれば、
大学院への進学も検討するべきだと思います。

大学等の費用を生活保護費で出すべきではない

私は現状通り、大学等の費用を生活保護費で出すべきではない
と思います。

理由その1:公平性に欠く

議論の中で、生活保護を受けていない低所得の家庭の子ども
との公平性に欠くと言う意見がありましたが、全くもって、その通りだと思います。

例えば受験において優秀な成績を納めた学生に対しては授業料を免除する等、
どちらの世帯であってお、受けられるような支援策を充実させるべきだと思います。

理由その2:学習支援を優先するべき

そもそも、生活保護世帯の子どもは、大学等に進学できるほどの
学力がありません。

少なくとも、私が担当したケースだと高校を何とか卒業できるレベルの子
ばかりでした。

その原因が小学校又は中学校の授業での躓きです。

一般家庭の子どもであれば、学力が下がれば
塾に通わせることで、リカバリーすることができます。

しかし、生活保護世帯は金銭的な事情で塾に通わせることができないため、
一度授業で躓くと、わからないまま授業が進み、リカバリーできません。

このような事態を避けるために、現在大学生のボランティアが
生活保護世帯や低所得世帯の子どもを対象に無償で学習支援を行っています。

このような学習支援を、まずは充実させて、学力を底上げしてから
大学等への進学を認めるべきか検討するべきだと思います。

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